「カメが長生きなのはなぜ?」という疑問がありました。
寿命が長い動物ほど、心拍数が少ないのということがわかっています。
心拍数とは?
1分間に心臓が動く回数のこと
あらゆる生物は、呼吸によって取り込んだ酸素の一部を食べた物と化学反応させることで、エネルギーを得ています。
このエネルギーを作る一連のことを「代謝」といいます。
代謝で使われず余った酸素は、ものを酸化させる力がより強い「活性酸素」に変わります。
活性酸素には、ガン細胞やウイルスなどを攻撃する免疫作用がありますが、活性酸素が多すぎると、攻撃する必要のない良い細胞も壊してしまうため、老化や病気の原因ともなるのです。
心拍数が多いと、呼吸の回数も増え、酸素の量が増えます。
そのため、発生する活性酸素の量も増えてしまい、老化したり、病気になったりしやすく、結果的に寿命が短くなるのです。
甲羅の中に身を隠すカメは、肺の空気を全部出して引っ込めます。
無呼吸の状態でしばらく過ごすことができます。
そのため、心拍数が下がり、代謝がゆっくりであるから、寿命も長いのです。
(ちなみに、獣医さんによると、野生のカメの冬眠は寿命を削ってしているので、ペットとして飼う時は、できるだけ冬眠はさせない方が良いとのことです。)