富山湾の春の名物「ホタルイカ」。
水深200〜700mに生息する深海生物です。
ホタルイカは、光ることで有名ですが、光っているのは主に胴体の下半分だけです。
これは光を出す器官が下半分に集中しているからです。
なぜ、下半分だけ光らせるのでしょうか?
暗い深海ですが、上を見上げるとかすかに光が差して届いています。
天敵に下から狙われると、わずかな光の中で体が影になって見つかってしまいます。
そこで、ホタルイカは胴体の下半分を光らせて、光の中へ身をかくしているのです。
逆に、深海は上から見ると暗いので、体の上半分は光らない方が見つかりにくいのです。
お腹が白くて背中が黒い生物は、天敵に見つかりにくいよう体の色が分かれていて、上からも下からも見えづらいのです。