そもそも、「くすぐったい」とはどういうことでしょうか?
例えば、
蚊に血を吸われる危機を察知する不快さから、反射的に起こる防衛反応 のこと。
ところで、体のくすぐったい場所と、くすぐったくない場所があるのはなぜでしょう?
実は、くすぐったいと感じる部分は、
耳、首すじ、脇の下、手の甲、膝の裏、足など。
主に、皮膚の表面近くを動脈が通り、自立神経が集中している場所。
つまり、くすぐったさに敏感な場所は、体の急所なのです。
「くすぐったい」という感覚は、脳の「体性感覚野」に伝えられます。
そして、脳が危険を察知して、ストレス反応を出し、防御姿勢をとらせているのです。
ここで1つ疑問が。
自分で自分をくすぐったときは、さほどくすぐったくありませんが、これはなぜでしょうか?
予測できない動きに対しては、外敵として感じるので、それがくすぐったさになる。
しかし、自分でくすぐった場合は、自分の指の動きを脳が予測できるので、くすぐったくない のです。
このように、
体に張り巡らされた「くすぐったい」センサーによって、蚊のような天敵から身を守っていたのです。