依頼内容
今回、青い色をしたダンゴムシを探すお手伝いをして頂きたいのです。
先日、おもしろいガチャガチャを発見しました。
それは大きなダンゴムシのフィギュアが出てくるもので、
その商品ラインナップに『青いだんごむし』があったのです。
メーカーが考えた架空のものだと思ったのですが、
なんと説明書には青いダンゴムシが
実在する感じで書かれていたのです。
しかし生まれてこのかた、
青いダンゴムシなど見たことがありません。
もし本当に実在するなら、一度でいいから見てみたいのです。
延々とダンゴムシを探す 地味な作業になるかもしれませんが、
根気強い探偵さん、青いダンゴムシを探して頂けませんでしょうか。
調査開始
まずは、3色あるオモチャのダンゴムシをご紹介。
↓通常の灰色タイプ。
↓白色タイプ。依頼者によると「アルビノの突然変異のものは目が赤色になる」とのこと。
↓青色タイプ。説明書には「イリドウイルスに感染したダンゴムシは体が青くなります。・・・習性も明るく広い場所を好むようになります」と書かれていました。
まずは、大阪の箕面昆虫館で話を聞いてみることに。
副館長の清水さんによると、
清水さん「ウイルスがこの色(青色)に体を変色させるっていわれている。そうなるとね、ダンゴムシってふだん薄暗いとこにいるでしょ。これがね、ひなたとか明るい場所に出て、なぜそんなふうになるかというと、鳥なんかに見つかりやすくなるでしょ。食べられて、そのフンからウイルスが拡散されて広がる。そういうふうにいわれている。
これ昆虫じゃないんですよ。ダンゴムシって甲殻類、エビとかカニとかね、そういった仲間なんで。」
甲殻類ですが、アルビノのダンゴムシが昆虫館にいました。
アルビノ同士をかけ合わせて繁殖させたそうです。
確かに目は赤いです。
さらに、詳しい人に話を電話で聞いてみることに、
兵庫県立「人と自然の博物館」の鈴木さんによると、
鈴木さん「本物の方がもっと深みのある(青)色ですわ。もっとキレイです。かなり珍しいです。関東の方で見ました。館山市で。5,6匹連れて帰ってましたわ。約一ヶ月ぐらいで全部死んでしもうてね。一回発症すると、どうも長生きできないみたいで。」
そして、千葉県の館山市で探すもなかなか見つからず、翌日も探すことに、
さらに、ダンゴムシの本を書いているという方に電話で話を聞いてみることに、
そのフリーライターの奥山さんによると、
死ぬ間際が一番青いんですよ。千葉の館山で見てます。
やはり、館山にいるようです。
再び探し始めると、体の半分が色違いのダンゴムシがいました。
奥山さんにこの写真を送って見てもらうと、
奥山さん「ただ脱皮してるだけじゃないかな。(ダンゴムシは体の)半分ずつ脱皮するんですよ。古い皮と新しい皮って若干色が違うのと、脱皮の最中って殻が浮くので、色の見え方が違うんですよ。」
そして、また探しはじめると・・・、いました!青色のダンゴムシ!
比べてみると、色の違いがはっきりわかります。
依頼者が責任をもって飼うことになりました。