会計をする時の日本人の行動の話です。
例えば、本屋さんで、5,240円の買い物に、
ある人は、10,240円払い、お釣りを5,000円に、
また別の人は、562円の買い物に、1,012円払い、お釣りを450円にしていました。
このように、日本人は、お釣りをキリよくもらうために、小銭を多めに出します。
しかし、実は、支払いの時にパッと計算するのは日本人だけだといいます。
街行く外国人に協力してもらい、検証していました。
120円のペットボトル2本を買い物してもらいます。
この時、財布には
1000円札 ☓ 1枚
500円玉 ☓ 1枚
100円玉 ☓ 1枚
10円玉 ☓ 4枚
のお金が入っていて、
どのように支払うか見てみます。
ちなみに、日本人でみてると、検証した12人全員が、240円の買い物に、540円(500円1枚と10円4枚)払い、お釣りをキッチリ300円にしました。
一方外国人は?
オーストラリア人 → 迷わず1000円札。「これが一番面倒くさくないから。小銭がたくさん戻ってきたらそれでビールでも飲めばいいさ。」
アメリカ人 → 500円玉。「1000円だと大きすぎるし、これがちょうどいい。お釣りなんて気にしない。」
など。
検証の結果、日本人と同じように払ったのは、37人中10人。
ちなみに、アメリカで同じことをするとどうなるでしょうか?
87セントの買い物に、1ドル札と12セントを払い、25セントコイン1枚のお釣りを期待しますが、お店の人には、1ドルのお札を受け取られてしまうだけで、お釣りは13セントとなる、ということがよくあるそうです。
それにしても、なぜ、日本人はすぐにお釣りの計算ができるのでしょうか?
例えば、338 0 ー 2800 の計算、この答えは580ですが、外国人では計算が遅かったり、解けなかったりする人が多かった。
なぜ、外国人は計算が苦手な人が多いのでしょうか?
実は、国よって計算のやり方は違います。
例えば、日本では、上の数を引くのに対し、アメリカでは、下の数に足しています。
↓アメリカ式
↓効率の良い計算方法
このように、引き算のやり方が違うので、お釣りに影響が出てくるようです。
さらに、日本人が小学生の時に学ぶ「九九」。
試しに、「8 ☓ 6」 の計算の答えを外国人に聞いてみると、答えられない人も多かった。
この場合、英語では「eight times six equals forty-eight」という文章をそのまま覚えないといけないので、暗記しずらいのです。
一方で、日本人は、音で覚えることも多いようです。