アメリカでは「知事選」が重要 という話:おはよう朝日です【2018/11/12】

アメリカの次の大統領選で重要なのは、上下院選挙よりも、

知事選挙」なのだそうです。

これは、いったいなぜでしょうか?

2つポイントがあります。

・有権者登録の手続きの権限

日本の選挙では当然として参政権が与えられますが、アメリカの選挙では、有権者は事前に登録しなければなりません。

投票したいですと、決められた書類を提出して、認められないと投票することができないということです。

これに対して、知事が登録手続きや選挙の実施に影響力を持っている。

例えば、共和党派が知事になった場合、

共和党は、移民を反対しているので、英語圏外から来ている人のちょっとした書類の記述ミスを指摘したりして、登録できないようにすることもできる。

労働者に支持されている民主党。労働者がどうしても仕事で手を離せない時間に投票時間を設定したりすることもできる。

・選挙区の区割りを決められる

例えば、↓こちら。

投票結果で、赤が共和党、青が民主党とします。

ぱっと見た感じでは民主党が多いです。

選挙区の区割りというのは、どこまでを1つの選挙区として、誰を当選させるかというのが大事になってきます。

例えば、先の5☓10のマスを1つの土地と考えてください。

これを縦して選挙区を割った場合、青3:赤2で、青(民主党)が勝ちとなります。

しかし、この区割りをあえて複雑に入り乱れて作ると、トータルの得票数は青(30)対 赤(20)で、民主党側が多いのですが、

赤(共和党)が、ボロ負けになる地区と、接戦でギリギリ勝つ地区とに、区分けすることで、共和党側が多くなり、選挙結果がガラリと変わることがあります。

このように、知事は、選挙結果に大きな影響を与えるのです。