独り言をつぶやくのはなぜ?という話がありました。
「今日のご飯は何にしようかなー?カレーにしようかなー?でも、昨日食べたしなー」
ヒトは、こういう独り言を言ったりします。
聴覚フィードバック
ヒトの独り言は、鳥が独りで鳴く「独り鳴き」にも似ている。
「聴覚フィードバック」をしている。
これは、自分の声を聞いて、自分の出そうとしていた声と、出した声とが合っているかどうかを確認すること。
鳥は「独り鳴き」するとき、自分の声を聞いて練習する。
ヒトも言葉を話すとき、自分の声を確認している。
保育所で子どもたちがみんな独り言を言っているのも、自分がしゃべったことを聞いて修正しながら、上手になっていくのだと考えられている。
思考の整理
例えば、「知恵の輪」を独りで解こうとしている時、
「これは違うなー?」「どうやってやるんだ?」「無理やなー」
などの独り言を言うことがある。
普通、相手としゃべるときは、相手が考えていることを推測する。
これを自分に対して行っていて、脳を活性化している。
自分の中の自分と対話することで、思考の整理をしている。
求愛行動
トリの「独り鳴き」という行動は、自然界ではリスクがある。
鳴いてたら、ここに餌がありますよと、知らせてしまうことになるので、食べられてしまう。
ヒトやトリ、クジラ、イルカなどの動物は、求愛の意味で鳴く行動を進化させた。
それがあまりに複雑な行動なので、独りで練習しなければならない。リスクを冒しても。