独り言をつぶやくのはなぜ?という話:ヘウレーカ!【2018/12/19】

独り言をつぶやくのはなぜ?という話がありました。

「今日のご飯は何にしようかなー?カレーにしようかなー?でも、昨日食べたしなー」

ヒトは、こういう独り言を言ったりします。

聴覚フィードバック

ヒトの独り言は、鳥が独りで鳴く「独り鳴き」にも似ている。

聴覚フィードバック」をしている。

これは、自分の声を聞いて、自分の出そうとしていた声と、出した声とが合っているかどうかを確認すること。

鳥は「独り鳴き」するとき、自分の声を聞いて練習する。

ヒトも言葉を話すとき、自分の声を確認している。

保育所で子どもたちがみんな独り言を言っているのも、自分がしゃべったことを聞いて修正しながら、上手になっていくのだと考えられている。

思考の整理

例えば、「知恵の輪」を独りで解こうとしている時、

「これは違うなー?」「どうやってやるんだ?」「無理やなー」

などの独り言を言うことがある。

普通、相手としゃべるときは、相手が考えていることを推測する。

これを自分に対して行っていて、脳を活性化している。

自分の中の自分と対話することで、思考の整理をしている。

求愛行動

トリの「独り鳴き」という行動は、自然界ではリスクがある。

鳴いてたら、ここに餌がありますよと、知らせてしまうことになるので、食べられてしまう。

ヒトやトリ、クジラ、イルカなどの動物は、求愛の意味で鳴く行動を進化させた。

それがあまりに複雑な行動なので、独りで練習しなければならない。リスクを冒しても。