「インコが言葉をしゃべるのはなぜ?」という話がありました。
女性だけでなく男性の飼い主の声マネもするペットのインコ。
なぜマネをするのでしょうか?
インコのふるさとはオーストラリアで、野生のセキセイインコは群れで暮らしています。
一度つがいになると、生涯相手を変えないといいます。
あるセキセイインコのオスとメスのつがいが互いに鳴きあっていました。
これは「鳴き交わし」といって、夫婦の絆を深めるためのもの。
実はこれが言葉をしゃべる理由なのです。
つがいとなったオスとメスのセキセイインコの声紋を見てみると、
つがいになってから5週間後、
メスの声紋は、変わりませんが、
オスの声紋は、メスの声紋とソックリになりました。
これは、オスがメスの声をマネしているのです。
メスはもともと自分の声に似たオスが好きです。
オスがメスの声を上手にマネすればするほど、つがいの絆が深まっていくと考えられています。
実際に、モノマネをするオスの方がより多くの子どもを残せるという研究結果も出ています。
つまり、ペットのオスのインコは、飼い主をつがい相手とみなしていると考えられます。
飼い主を愛しているからこそ、声のマネをするようになり、人間の言葉をしゃべるようになる、ということです。
ちなみに、インコはなぜあんなに上手に話すことができるのかというと、
主食である種の殻を舌を使ってむくので、舌の筋肉が他の鳥よりも分厚く、
この舌が人間の舌と似ていて、舌を巧みに操ることができるため、複雑な人間の言葉を発音できるのです。