スーパーなどで売られている「白菜」。
よく見てみると、「黒いブツブツ」がついているものと、ついていないものがありました。
これはどう違うのでしょうか?
試しに、スーパーで両方売ったところ、ブツブツがついていない方の白菜を買う人がほとんどでした。
どうやら、「見た目がよくない」「虫食い?」「傷んだ跡?」といったイメージがあるようです。
しかし、実はそうではなかったのです。
この黒いブツブツの正体は「ポリフェノール」。
動脈硬化や肌の老化を予防する効果がある栄養成分だったのです。
全ての白菜にポリフェノールが入っていますが、ブツブツがある方は栄養を摂り過ぎて、細胞が壊れて中のポリフェノールが空気に触れて酸化するため、黒いブツブツとして現れているのです。
白菜を育てている「畑の端」の方では、このブツブツのある白菜が育ちやすいといいます。
その理由は、
畑はトラクターで耕しているので、端の部分だけ機械が入りづらく、その部分だけ土が硬くなってしまいます。
白菜は肥料を与えて育てますが、普通の土の場合、雨が降っても水はけがいいので、肥料が雨と一緒にある程度下に流れていきます。そのため、白菜は適度に栄養を吸収します。
一方、硬い土の場合は、雨が降っても水はけが悪いので、肥料が下に流れていきません。なので、たくさんの肥料が長い間、白菜の近くに留まるため、白菜が多く栄養を吸収してしまうのです。
結果、硬い土で育った白菜は、ポリフェノールの黒いブツブツが現れるのです。
見た目は悪いですが、その分栄養をしっかり吸っている証拠なのです。