白菜にある黒いブツブツは何?:この差って何ですか?【2019/01/15】

スーパーなどで売られている「白菜」。

よく見てみると、「黒いブツブツ」がついているものと、ついていないものがありました。

これはどう違うのでしょうか?

試しに、スーパーで両方売ったところ、ブツブツがついていない方の白菜を買う人がほとんどでした。

どうやら、「見た目がよくない」「虫食い?」「傷んだ跡?」といったイメージがあるようです。

しかし、実はそうではなかったのです。

この黒いブツブツの正体は「ポリフェノール」。

動脈硬化や肌の老化を予防する効果がある栄養成分だったのです。

全ての白菜にポリフェノールが入っていますが、ブツブツがある方は栄養を摂り過ぎて、細胞が壊れて中のポリフェノールが空気に触れて酸化するため、黒いブツブツとして現れているのです。

白菜を育てている「畑の端」の方では、このブツブツのある白菜が育ちやすいといいます。

その理由は、

畑はトラクターで耕しているので、端の部分だけ機械が入りづらく、その部分だけ土が硬くなってしまいます。

白菜は肥料を与えて育てますが、普通の土の場合、雨が降っても水はけがいいので、肥料が雨と一緒にある程度下に流れていきます。そのため、白菜は適度に栄養を吸収します。

一方、硬い土の場合は、雨が降っても水はけが悪いので、肥料が下に流れていきません。なので、たくさんの肥料が長い間、白菜の近くに留まるため、白菜が多く栄養を吸収してしまうのです。

結果、硬い土で育った白菜は、ポリフェノールの黒いブツブツが現れるのです。

見た目は悪いですが、その分栄養をしっかり吸っている証拠なのです。