動物園に行ってライオンのエリアを見ると、
ライオンが、岩の上にカッコよく座っているイメージってありませんか?
これには、理由がありました。
大阪天王寺動物園の人に聞いてみると、
実はこの岩は本物ではなく「擬岩」だといいます。
断面図で見ると、中にヒーターが入っているのです。
サーモカメラで岩の部分を見てみると、奥のライオンが座っている岩と手前の岩のどちらも温度が高くなっているのがわかります。
本来は、暑い地域で暮らすライオンは寒さが苦手。
そのため、寒さを凌ごうとして、お客さんに見えない物陰に隠れてしまいます。
そこで、こちらの動物園では擬岩のヒーターの温度を常に35度に設定。
ライオンが、お客さんに見える位置に座るように、工夫しているのです。