三重県の高校女子サッカーで、部員8人のグループが11人相手に3連勝で優勝したという話です。
神村学園高校・伊賀分校。
先日開催された、三重県の高校女子サッカー新人大会に出場したこのチーム。
なんと、初出場で初優勝という快挙を成し遂げました。
しかも、この女子サッカー部は、去年誕生したばかりの創部1年目。
しかし、若きなでしこ達が注目されたのはそれだけではありません。
実は、部員が8人しかおらず、毎試合3人足りない状態で、県大会を戦い抜いたのです。
国際サッカー評議会が定める「サッカー競技規則」によると、
試合は7人以上いなければできず、8人はギリギリの人数です。
部員8人は、全員1年生。
三重県出身者は2人で、残る6人は鹿児島から三重にやってきました。
彼女たちは、「女子サッカー専攻コース(全寮制)」に所属。
全寮制で寝食を共にし、チームワークもバッチリです。
そのチームを初優勝に導いた監督は、高校サッカーの強豪校、鹿児島県の神村学園から赴任した吉永輝彦先生。
先生によると、
「3人足りないのでやりたくてもやれることが少ない。粘り強く守備をして手数をかけない攻撃につなげる」
とのこと。
1回戦では、大会10連覇中の三重高校といきなり激突。
もちろん相手は11人で、神村学園に数的不利は明らか。
しかし、人数のハンデを物ともせず、PK戦にもつれこみます。
そして、見事、三重高校の11連覇を阻止するジャイアントキリングを演じました。
怪我も反則での出場停止も許されないなか、2回戦も13対0で勝ち上がると、決勝は12対0と圧倒的な強さで勝利。
見事、初優勝を飾ったのです。