鉄壁の団地が存在するという話:リトルトーキョーライフ【2019/03/20】

昭和54年にできた墨田区にある「都営白鬚東アパート」。

ここは、あることで「日本一」の団地です。

それは、建物が1.1km にわたってつながっているということ。

これには、ある理由がありました。

この団地の並びが、火災の際に住民を守る防火壁になるという。

この団地の隣には、木造住宅密集地があり、もし、大地震や大火災が起こってしまうと、燃え広がるのが早い。

関東大震災の時、火の手に追い詰められ、隅田川に落ちて亡くなった方が大勢いたという教訓を活かし、この団地が建てられた。

火災が起きた時に、延焼を食い止めるために、すべての部屋のベランダに取り付けられているシャッターが降り、団地は鉄の壁へと変貌。

また、開口部には巨大な鉄の扉が。

さらに、団地のいたる所に、放水銃も取り付けられている。

この団地は住むためだけでなく、市民を守るためにも役立っている。