海や水族館などで見ることがある「クラゲ」。
このクラゲに関して、北里大学の三宅裕志 先生が話をしていました。
代表的なものに「ミズクラゲ」がいる。
英語では「Jellyfish(ジェリーフィッシュ)」と言って、浮遊生物、プランクトンです。
自分の意思では動けない、潮に流されたりして、生きている生物。
泳ぎはするけれども潮の流れには逆らえない。
クラゲの95%は「水」で、残りの5%が「タンパク質」です。
エサを食べれないと小さくなります。
私たち人間には、脳があって、目・口・胃・肛門があり、それぞれに役割があります。
しかし、クラゲには「脳」がなく、
エサを口から食べて、体全体が胃になる、消化が始まると体全体が腸になる。
その後、不要なものが胃に集まってきて、口から出す、口は肛門にもなる。
人間は分業しているが、クラゲは分業していない。
時間によって、機能を切り分けている。
クラゲは「刺胞」という細胞を持っていて、先っちょに棘(トゲ)があり人も刺されます。
たった1つの細胞でこの機構を持っていて、毒も注入するという優れた細胞です。
この刺胞が出るスピードは時速130kmくらいで速いです。
ところで、クラゲはどうやって生まれてくるのか?
クラゲは、クラゲから生まれてくるものではないし、卵から生まれてくるわけでもない。
クラゲのオスとメスが受精卵を作る。
この卵は「ポリプ」というイソギンチャクみたいな形態になる。
このポリプは、オスメス関係なしの無性生殖(クローン)で増える。
ポリプが成長すると、上から順番にくびれができてきて、お皿を重ねたようた形になり、
このお皿の一枚一枚が、クラゲの赤ちゃん「エフィラ」となる。
このエフィラが成長して「クラゲ」となる。
遺伝子が同じポリプの無性生殖だけだと環境の変化に弱いため、クラゲの有性生殖も行っていろんな遺伝子の個体も作っている(ダブルスタンバイ)。