「本物の友達」という意味などで使われる言葉「マブダチ」。
これに使われている「マブ」ってそもそも何でしょうか?
実は、漢字だと「間歩(マブ)」と書きます。
世界遺産でも使われている漢字です。
年間約30万人の観光客が訪れる世界遺産の石見銀山(島根県)。
その昔、この山にトンネルを掘って銀を採掘。
現在、トンネルの入口には石碑があり、その一番下には「間歩」と書かれていました。
この間歩とは、鉱山の坑道(トンネル)を表す言葉でした。
江戸時代の盗賊たちの間では、本物の金・銀が盗める場所といわれ、
いつしか、「本物である・良いもの」という意味だけが残って使われるようになった。
そして、友達という意味の(ダチ)と合わさって、
マブ(本物)+ ダチ(友達)という言葉が生まれました。