場所は、長崎県長与町。
この町のシンボルとしてそびえ立つのは、巨大な滑り台。
高さは約26m。
今(2019年)から25年前に作られました。
整備費は、なんと2億8000万円(橋を含む)。
誕生のキッカケは1989年、竹下内閣が推進したふるさと創生事業。
全国約3300の市町村に1億円ずつ交付するという政策で、その使いみちは自由でした。
完成した滑り台は、年間約2万人が使用してきたといいます。
しかし、その滑り台の入り口付近を見てみると、コーンで塞がれ、
滑れない状態で、
「スパイラルスライダーは、改修工事予定のため、使用を中止しております。<中止期間は未定です>」
という張り紙もありました。
実はこの滑り台では、4年前に、子どもが骨折するという事故が起こりました。
急な傾斜でスピードが出過ぎたのが原因だといいます。
さらに、2006年からこれまでに12件の事故が起きていたことが判明。
町は使用中止を決めました。それから3年以上放置されています。
使用開始に向け傾斜を緩やかにするなど検討しているそうですが、整備に5000万から6000万円かかるのではないかといいます。