2億かけた滑り台が滑れないという話:ビビット【2019/06/14】

場所は、長崎県長与町。

この町のシンボルとしてそびえ立つのは、巨大な滑り台。

高さは約26m。

今(2019年)から25年前に作られました。

整備費は、なんと2億8000万円(橋を含む)。

誕生のキッカケは1989年、竹下内閣が推進したふるさと創生事業。

全国約3300の市町村に1億円ずつ交付するという政策で、その使いみちは自由でした。

完成した滑り台は、年間約2万人が使用してきたといいます。

しかし、その滑り台の入り口付近を見てみると、コーンで塞がれ、

滑れない状態で、

「スパイラルスライダーは、改修工事予定のため、使用を中止しております。<中止期間は未定です>」

という張り紙もありました。

実はこの滑り台では、4年前に、子どもが骨折するという事故が起こりました。

急な傾斜でスピードが出過ぎたのが原因だといいます。

さらに、2006年からこれまでに12件の事故が起きていたことが判明。

町は使用中止を決めました。それから3年以上放置されています。

使用開始に向け傾斜を緩やかにするなど検討しているそうですが、整備に5000万から6000万円かかるのではないかといいます。