和歌山県紀の川市に、奈良時代から1200年続く有名なお寺「粉河寺」があります。
この寺の賽銭箱が話題です。
そこには、「PayPayでお賽銭が上げられます。」と書いてありました。
PayPayは現金を使わずに買い物できる、スマホ決済アプリの1つです。
実はこの寺、お賽銭を現金だけでなく、PayPayでも納められるようにしたのです。
賽銭箱の上には、100円・300円・500円・1000円と4種類のQRコードがありました。
スマホでQRコードを読み取ると、「支払う」ボタンが出現しました。
支払うと「ペイペイ」と音が鳴って、お賽銭をあげたということになります。
しかも、よく見ると、3円(3%)相当のキャッシュバックがされていました。
この寺の管長によると、
近い将来どこでも電子マネーでおさい銭をあげられる状態になると思う。知名度がアップして皆さんに全国から来てお参りいただけたら一番良いかなと思います。
とのこと。
一方で、おさい銭のスマホ決済に否定的な神社もありました。
東京にある小網神社の宮司によると、
例えば結婚式とかお葬式とか、家族に渡すお年玉もそうですけど、皆さん現金の授受があって真心を伝え合うということがありますから、現物を直接神様にお供えして、自分の心を伝えるのが基本ではないかなと思います。
とのことでした。
この、さい銭のスマホ決済に関しては、賛否両論ありそうです。
ちなみに、お寺ではさい銭泥棒が現れることもあり、年間で3000件以上の被害報告もあるので、
そういう被害を防止するという意味では、スマホ決済にメリットがありそうです。