将棋は何を奪い合うゲーム?という話:トリニクって何の肉!?【2019/07/09】

将棋は何を奪い合うゲーム?という話がありました。

それはもちろん「王将」と言いたいところですが、

そもそも将棋は、一列目の「お宝」を 前列にいる「兵隊」を使って奪い合うゲーム。

王将、金将、銀将はもちろんのこと、

実は、桂馬香車もお宝なのです。

桂馬(けいま)は、貴重なスパイスで、漢字で書くと「肉桂(ニッケイ・ニッキ)」のこと。

ニッキはシナモンの仲間。

スパイスには防腐・抗菌作用があるといわれていて、

これを巡って世界で争いが起こるほどのお宝でした。

香車(きょうしゃ・きょうす)の「香」は、今でも高値で取引される「香木」のこと。

さらに、昔の将棋には50種類の駒があり、現在の将棋盤の4倍の大きさがありました。

これを「摩訶大将棋」といいました。

お宝には、金将・銀将以外に、銅将・鉄将・瓦将・土将などがあり、

猫又・驢馬(ロバ)・盲虎・猛牛・悪狼・酔象・麒麟(きりん)・力士などの駒が守っていました。

ちなみに、王将が相手の駒をとって成ると、「自在王」となり、自由にどこにでも飛ぶことができる最強の駒となります。

駒数が多くて盤が大きいこの将棋は、対局時間が長くなり、駒の動きを全てマスターするのは大変で、時代と共に遊ばれなくなっていったと考えられています。

木製 将棋駒

木製 将棋駒

  • 出版社/メーカー: カワダ(Kawada)
  • メディア: おもちゃ&ホビー