謝罪で必要なのは補償だという話:ヘウレーカ!【2019/10/02】

謝罪をしている時に、地雷となるNGワードがいくつかある。

謝罪のNG要素

正当化・・・「〜のためにしている」

言い訳・・・「いやいや、これはこうで・・・」

問題の軽視・・・「そんなに怒るとは思わなかった」

逆ギレ・・・「あなたもしていることでしょう」

これとは逆に、謝罪に含めるとよいワードもある。

謝罪に必要な要素

責任承認・・・責任を認め表明する

後悔・・・自分が悔いている思いを相手に伝える

補償・・・相手が被った損害を補う

なかでも、怒りをおさめるために「補償」は有効。

補償は、物を包んで相手に渡すだけでなく、時間プライドなど目に見えないものも対象となる。

アメリカ・バージニア大学の実験にこういうのがある。

6歳の子どもたちにコップを渡し、ピラミッド状のタワーを作って遊んでもらう。

そして、完成間近になると、大人がわざとぶつかりくずしてしまうというもの。

この時、大人がどういう行動をとると子どもは満足するのか?

研究者は4つのグループに分け調べた。

自発的な謝罪、促されて謝罪、謝罪なしには、それほど満足度に差はない。

ところが、大人が一緒に作り直そうと申し出た(補償)グループだけ極端に満足度が高かった。

小さい子供でも、謝ってほしいのではなくて、元に戻してほしいと思っている。

口だけで、「すみません」と謝っても意味がない。

軽い「すみません」は、相手に怒られないように自分の身を守っているだけだということです。

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  • メディア: 単行本