電車の車内アナウンスの話です。
「次は、○○〜、○○ です(駅名)」のように、
車掌さんの声が鼻にかかって高いことがあります。
あれはなぜでしょうか?
普段の声を聞いてみると普通の声ですが、電車の車内アナウンスの時だけあえて声を高くしているそうです。
これは、電車の走行中やトンネルの中などでは、高い声の方がお客様が聞き取りやすいからです。
↓こちらのグラフは、声と騒音の波形を表したもの。
普通の声と高い声を比べてみると、高い方がよりハッキリ聞こえているのがわかります。
この車掌の高い独特の発声方法は、鼻腔音という特殊な発声方法。
そもそも声というのは、反響する空間の大きさによって、例えば空間が大きければ低い音、狭ければ高い音になる。
普段、声を発する時は口腔を通り声が出ますが、
声を口腔より狭い鼻腔から出すことで高い声が出せるのです。
こうすることで、電車の中でも騒音にかき消されることなく、よりクリーンに聞こえるのです。
最近、女性の車掌の声が増えていますが、これは、女性の声はもともと高く聞き取りやすいためです。
ちなみに、車掌さんの声マネで有名なお笑い芸人 中川家・礼二さんの高い声は、プロの車掌と比べても、とても聞き取りやすいそうです。
(← 【左】プロの車掌 |【右】中川家・礼二 →)