車掌さんの声が鼻にかかって高いのはなぜか?:この差って何ですか?【2019/10/01】

電車の車内アナウンスの話です。

「次は、○○〜、○○ です(駅名)」のように、

車掌さんの声が鼻にかかって高いことがあります。

あれはなぜでしょうか?

普段の声を聞いてみると普通の声ですが、電車の車内アナウンスの時だけあえて声を高くしているそうです。

これは、電車の走行中やトンネルの中などでは、高い声の方がお客様が聞き取りやすいからです。

↓こちらのグラフは、声と騒音の波形を表したもの。

普通の声と高い声を比べてみると、高い方がよりハッキリ聞こえているのがわかります。

この車掌の高い独特の発声方法は、鼻腔音という特殊な発声方法。

そもそも声というのは、反響する空間の大きさによって、例えば空間が大きければ低い音、狭ければ高い音になる。

普段、声を発する時は口腔を通り声が出ますが、

声を口腔より狭い鼻腔から出すことで高い声が出せるのです。

こうすることで、電車の中でも騒音にかき消されることなく、よりクリーンに聞こえるのです。

最近、女性の車掌の声が増えていますが、これは、女性の声はもともと高く聞き取りやすいためです。

ちなみに、車掌さんの声マネで有名なお笑い芸人 中川家・礼二さんの高い声は、プロの車掌と比べても、とても聞き取りやすいそうです。

(← 【左】プロの車掌 |【右】中川家・礼二 →)