方角に関する話です。
天気予報で「南東の風を観測しています」と聞くことがある。
しかし、地図を見ると「東南アジア」と呼ぶ。
どちらも、「東南の風」や「南東アジア」という言葉は聞いたことがない。
方角は一緒なのに、なぜ読み順が違うのか?
実は、東洋では「東西南北」、西洋では「北南東西」と表現する。
日本を含む東洋では、太陽の動きを軸に考える、
それに対して、西洋では、北極星を中心とした南北を軸に考える、という説がある。
日本だけのものに関しては、昔からずっと使っている東洋式の東西南北で表現するものが多い。
例えば、「東北地方」や「西南戦争」など。
一方、日本に入ってきた西洋的なものには、北南東西で表現するものが多い。
天気、空路、海路など、国際的に共通して使われているもの。
例えば、飛行機会社のノースウエスト(北西)航空など。