場所は、オーストラリア南西部の乾燥地帯。
そこにいる「フクロミツスイ」という動物。
体長、わずか5cmほどの世界最小クラスの有袋類。
その名のとおり、花の蜜を吸って生きている。
でも、このフクロミツスイ、
実は哺乳類で最大のあるものを持っている。
それは睾丸です。
人間だったら大きなスイカを2個抱えて歩いているようなもの。
大きな睾丸を持ち、哺乳類の中で最も大きい精子を作り出す。
その大きさは、人間の3倍、そしてなんとクジラよりも大きい。
実は、これこそ彼らの生存戦略。
フクロミツスイのメスは繁殖期に、複数のオスと交尾をする。
競争するのは、オス本人ではなく、メスの体内に入った精子。
いち早く卵にたどりつくべく、強くて大きな精子を作るよう進化してきたと考えられる。
- 作者:リアム・ドリュー
- 出版社/メーカー: インターシフト (合同出版)
- 発売日: 2019/06/01
- メディア: 単行本