温泉で髪を洗ってはいけない理由があるそうです。
一口に温泉といっても、温泉に含まれる成分の濃度によって、大きく2つに分類される。
それが小学校で習った「酸性」と「アルカリ性」。
このどちらの性質の温泉も髪を洗うのには適していない。
特に良くないのが、アルカリ性の温泉。
ポイントになるのが日本の温泉の約70%がアルカリ性温泉だということ。
アルカリ性の温泉で洗うと髪はどう変化するのか?
アルカリ性の液体はタンパク質を溶かす、髪の毛の性質を変化させる。
実は、髪の毛を作る成分のうち約80%を占めるのがタンパク質。
そのため、アルカリ性の温泉で洗うと髪のキューティクルが失われタンパク質が溶け出す。
結果、髪の毛がギシギシした感じになり、指の通りやまとまりが悪くなってしまう。
実際に、温泉のお湯につける前とつけた後の髪の毛を電子顕微鏡で見比べてみると、
温泉につける前は、髪の表面がきれいに整っているが、
温泉につけると、表面が荒れごわごわになっているのが分かる。
なので、髪の毛を洗う時は温泉のお湯を使わずに、蛇口から出るお湯を使う方がよい。
もし、水道から出てくるのが温泉ならば、洗わない方がよい。
ちなみに、ごくまれにある草津温泉などの強い酸性の温泉で、髪の毛を洗うと、髪の毛のタンパク質を壊すこともあるので気をつけよう。

- 作者:小林 裕彦
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2019/12/05
- メディア: 単行本