慶應義塾大学の川原繁人先生が、ある論文を紹介していました。
それは、秋葉原のメイドさんの名前の特徴を「音象徴」と呼ばれる 音そのものが持つイメージをもとに探るというもの。
音はその響きで2種類に分けられる。
タ行、カ行、バ行など発音する時、濁音をつけられるのが「阻害音」。
一方、マ行、ナ行、ヤ行など、濁音をつけられないのが「共鳴音」。
ちなみに、ア行は母音のみで、子音が入ってないので、どちらでもない。
名前が「あつし」の場合、あ(ナシ)、つ(阻害音)、し(阻害音)となり、阻害音の多い名前となる。
名前が「まさよ」の場合、ま(共鳴音)、さ(阻害音)、よ(共鳴音)となり、共鳴音の多い名前となる。
日本人の人気の名前リストに見られる音を見てみると、
男性の方が阻害音の名前が多く、女性の方が共鳴音の名前が多かった。
そして、秋葉原のメイドさんの名前を見てみると、
「共鳴音」の名前の人には、もえ系(かわいらしく親しみやすいタイプ)で、声は高めが多く(もえ系メイド)、
「阻害音」の名前の人には、ツンツン系(ツンとしていてとっつきにくく無愛想なタイプ)で、声は低めが多かった(ツン系メイド)。

- 作者:川原繁人
- 出版社/メーカー: ひつじ書房
- 発売日: 2017/11/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)