食べようとしたクッキーを床に落としてしまった。
でも、3秒以内ですぐ拾えば食べても大丈夫!、という「3秒ルール」って聞いたことがないでしょうか?
このルール、そもそも科学的根拠はあるのか?
東京家政大学 の 藤井 建夫 先生によると、
食べ物を落とした時、菌が付きやすいものとそうでないものがある。それから落とした場所でも違う。
とのこと。
この3秒ルールを研究したアメリカのラトガース大学研究チームの論文がありました。
研究チームは、「バターを塗ったパン」「スイカ」「グミ」を用意。
これらを、家の床に使われる「タイル」や「フローリング」、「カーペット」の上に落とし、どれだけ菌が付くかを実験。
すると、タイルやフローリングでは菌が付く危険が高くなり、カーペットは低くなった。
さらに食べ物では、水分の多いスイカは床から菌を吸い上げるため危険が高く、グミは低くなるという結果に。
しかし、菌が付くことに変わりなく、落ちた時間が短いから大丈夫とはいえない。
という結論だった。
藤井 先生によると、
3秒ルールというのは、科学的根拠があるわけではなく、3秒であれ1分であれ接触したらダメなものはダメ。
とのこと。
床に落ちた物を食べると、食中毒になる危険性もあるので、注意が必要です。