医師が提唱した「集中治療を譲る意志カード」をめぐり論争が起きている。
このカードには、
新型コロナウイルス感染症で人工呼吸器や人工肺などの高度治療を受けている時に機器が不足した場合には、私は若い人に高度医療を譲ります。
と書かれている。
日本で医療崩壊が起こった際、高齢者などが若者へ高度医療を譲る意思表示するためのカード。
今年(2020年)3月、新型コロナウイルス(COVID-19)が世界中で流行。
イタリア、スペインなど一部の国では、医療崩壊が起きたと言われた。
イタリアでは、人工呼吸器が足りず、助かる見込みのある者だけに挿管されている。
医師が「助ける人を選択する事態」になった。
このカードを提案・作成した 石蔵文信 医師によると、
イタリアとかスペインでは医療崩壊が起こって、高齢者の人工呼吸器を若い方にゆずるという報道がされていた。日本でもそういうことになったときに、現場で頑張っている集中治療室の医師に、コロナの感染だけではなくこういうカードを作れば(精神的に)楽になるのかな。
とのこと。
これに対して、賛否両論ある。
賛成派
・意識改革の良い機会。
・身内が前もって意志表示していると、選別で亡くなった場合に医師を恨まなくても済む。
・医師のメンタルも救われる。
反対派
・日本では議論が十分にされていない。
・命の価値は年齢では決まらない。
・元気でいるためには若者に譲ってられない。
・身内になら譲れるが他人には譲れない。