今月(2020年5月)18日に、厚労省が方針を発表した「新型コロナウイルス感染症COVID-19 診療の手引き 第2版」。
その中に、新たに血栓症の対策が追加されていました。
「Dダイマー」が正常上限を超えるような場合には、抗凝固療法の実施を推奨する
とされています。
「Dダイマー」とは何でしょうか?
体の中のどこかで血栓ができていたときに増加する物質。
血栓が分解された産物の中に、アミノ酸がいくつかつながってできている。
これが正常値を超えると、体のどこかで血栓ができているということを意味する。
新型コロナの死因は血栓ができることが多い。
「抗血栓療法」では、大きく分けて2つの薬を使う。
・血液が固まるのを抑えて血栓ができにくくする薬
・一度できてしまった血栓を溶かす薬
サイトカインストームなどで、血栓ができ重症化した患者にも抗血栓療法が使われてきた。
今回の手引きでは、重症化患者だけでなく、中等症ぐらいの患者についてもこのような治療を検討しようと記載されている。