先週(2020/06/26)、九州大学などが発表したのは、「食べるワクチン」。
何を食べるかというと、「カイコ」。
ワクチンの製造工程を見てみると、
新型コロナウイルスに似た形の人工タンパク質を作る。
→ これをカイコに注射して入れる。
→ カイコのタンパク質が増える。
→ カイコからタンパク質を取り出して精製する。
→ 注射で人にワクチンを投与する。
→ ヒトに抗体ができ、新型コロナウイルス感染を防ぐ。
まずは、この流れで開発していく。
次に、「カイコからタンパク質を取り出して精製する」という工程は、時間や手間がかかるので、これをとばして食べられるワクチンを作ってしまおうという話。
ワクチン開発に、カイコを選ぶ理由には、飼育しやすいことがある。
・カゴ、エサがあれば飼育が可能。
・狭いスペースで飼育が可能(設備投資抑制)。
・逃げださない(育てる手間がかからない)。
など。
ちなみに、カイコの味は、
幼虫はちょっと苦いかりんとう味、さなぎは甘海老の唐揚げ風の味。
だという話もある。