藤井聡太 棋士による初の封じ手で起きたハプニングの話:あさチャン!【2020/07/15】

将棋の王位戦七番勝負の第二局、そこで初めて書くこととなった藤井棋士の「封じ手」が話題となっています。


史上最年少でタイトル獲得を目指す17歳の藤井聡太 七段が挑むのは、30歳年上の木村一基 王位(47)。

2020年王位戦第二局

将棋、八大タイトルの1つ「王位戦」は、先に4勝した方が王位のタイトルを獲得する七番勝負。

ひとつの対局は2日間にわたって行われる。

1日目の午後6時、藤井 棋士が指す番で、初日の終了時刻となった。

そこで書くのが「封じ手」。

封じ手とは?

相手に ひと晩考える時間を与えないため、翌日最初に指す手を記入し封をする。

というもの。

藤井 棋士にとって初めて経験する「封じ手」。

のり付けした封筒を確認のため 木村 棋士にわたそうとすると・・・、

封じ手を渡す

「藤井、藤井って書いて」と、小声で伝えられた。

藤井って書いて

どうやら、藤井 棋士は、封に署名をするのを忘れたもよう。

そこで、慌ててサインを書いた。

封じ手

そして、よく見ると、封筒が3通ある。

封じ手3通

通常、立会人に預けるものと、会場で保管されるものの2通作ればいいはずの「封じ手」。

なぜか3通用意した藤井 棋士。

そのキッカケは木村 棋士からの提案だった。

豪雨の被災地などへのチャリティーのため、藤井 棋士 が初めて書いた封じ手の用紙を販売しようというもの。

藤井 棋士も同意して実現。

オークションなどでの販売が検討されているという。

そして、「封じ手」から始まった対局の2日目、序盤、木村 棋士が優勢だったが、終盤、藤井 棋士が一気に逆転。見事2連勝を飾った。