錦帯橋をバイクで渡る人が現れた!という話:とくダネ!【2020/07/21】

「日本三大名橋」の1つに数えられる、山口県岩国市の「錦帯橋」。


錦帯橋

錦帯橋とは?
1673年に建設された全長193.3mの木造アーチ橋。
年間約60万人訪れる観光地。

日本だけでなく、世界でも有名な橋。浮世絵にも描かれているほど。

その錦帯橋で、今月(2020年7月)17日に事件が起きた。

午後6時40分、岩国市に寄せられた、市民からの通報。

職員が駆け付けると、橋の表面には無残にも広範囲にわたって、バイクのタイヤ痕が刻まれていた。そこにバイクの姿は既になかった。

タイヤ痕がついた橋板

錦帯橋は、歩行者は24時間通行可能だが、

錦帯橋を渡る2人

車両の進入は「禁止」されている。

車馬の通行禁止

事件を受け、岩国市長は、

市民の誇りであり、かつ、宝である錦帯橋に損傷を与える許しがたい行為である。

と怒りのコメント。

通報があった時間帯の防犯カメラの映像を見てみると、

錦帯橋

バイクらしき乗り物が橋の上を走っているのがわかる。

途中、乗り物から降りる姿も映っている。

今回のこの被害は、どのくらいのものなのか?

5つの橋には、表面に橋板という木の板が貼られている。

錦帯橋の被害

全て見ると、550枚の橋板の中で322枚にタイヤ痕があり、かなりの被害。

錦帯橋は、国が指定した文化財で、今回の行為は「文化財保護法違反」となる。

過去に、平成の架け替えとして、木の傷んだ部分を修復するため、架け替えが行われた。

そこでは、橋板1枚の平均価格約50万円。

今回、322枚もし替えるとなると、約1億6000万円にものぼる。

去年(2019年)、この橋で花火をしたことによって、焦げ跡がついたときには、サンドペーパーで削ったという。

今回どのような修復になるかは検討するという。

錦帯橋の被害額と罰則