コアラみたいに木に抱きつくと涼しくなる!?という話:ZIP【2020/07/30】

コアラの主な生息地は、

コアラ

気温が40℃になることもあるオーストラリアの東部。


オーストラリア東部

しかも、水分の摂取は、ほぼユーカリからのみ。

いったいどうやって猛暑を乗り切っているのか?

その答えは、2014年に発表されたイギリスの科学雑誌にあった。

暑い気候の場合、コアラは体温を下げるために、温度の低い木の上で休んでいる。

そう、コアラが木に抱きつくのは、体を冷やすためでもある。

↓こちらを見ると、

サーモカメラ

周りの温度は約37℃なのに対し、コアラが抱きついている木の幹の温度は約30℃。

確かに、体温より低い木にしがみついて体を冷していた。

これは、人間にも効果があるのか?

本物の丸太を使って、効果を検証してみる。

丸太

私たちの体温よりも低いものには、体温が移動するので、体温を下げる効果がある。

サーモカメラで見てみると、

触った木の部分だけ色が変化。

つまり、人の熱が木に移動したことがよくわかる。

さらに、木に抱きつくのには、体を動かさないというメリットもある。

体を動かすと、どうしても体温が上がる。

体を動かさないで冷たいものに接することは、体温を下げるのに効果的。

万が一、丸太がないというご家庭でも、壁や柱に体をピッタリくっつけると効果的。

壁や柱

他には、冷感マットも効果的。

冷感マット

その際に意識してほしいのが、おなかをくっつけること。

おなかをくっつける

おなかには「腹部大動脈」という太い血管が通っている。

腹部大動脈

おなかを冷やす感覚でベタッとつけることによって、体温を下げる効果は背中よりある。