SNSが原因の犯罪の被害に遭った児童数が年々増えている。
そして、性的なトラブルも増えている。
性教育アドバイザーの のじま なみ さんによると、
「性犯罪の一番の原因として、何をされているか子どもたちが理解していないことが子供たちが狙われる原因じゃないかなと思う。されて良いこと悪いことをイメージできていることが子供の身を守る大事なことだと思う。」
「性教育」が防犯教育につながるという。
「私も小さかった頃は、皆で一冊のエッチな雑誌を回し読み見るのに一苦労したんですが、今の時代の子供だちは違うよね。インターネットが生まれながらにある子供たちは、インターネットの向こう側を信じがち。インターネットの向こう側に簡単にアクセスができてしまう。SNSを利用した性犯罪が増えてくるなと私も我が子で体験しています。自分の学校の先輩と偽った人からメールが来て、お友達がつながっているから大丈夫だろうと安心してつながってしまった。娘の責任でもあるんだけれども、うちの娘、つながったことで写真を抜き取られたんですね全部。『お前の写真全部抜き取ったからな、どこどこ学校だよね?どこどこ駅じゃない?明日待ってるね』。怖くない?性教育をやっている家庭でも、こういう性的トラブルはたくさん起こるんです。起こっているけど、未然に防げているんです。いま私に全てのことを相談できているんですね、娘たちが。性教育はやっててよかったという経験しかありません。」
子どもから、「赤ちゃんって、どうやってできるの?」と聞かれるなど、
性に関する質問に戸惑う親もいますが・・・、
「そんなときは『いい質問だね』って答えてほしいと思います。子供に『受け入れてくれるんだお母さん』っていう安心感を与えてあげること。デリケートな話ほど『一度きりルール』というのがあります。『何でそんなこと言うの?』『恥ずかしい』みたいな怒った言い方をしてしまうと、子供たちは口を閉ざすしかないんですね」
性教育はいつから始めたらいいのか?
ずばり「3歳」から。
「水着ゾーン(プライベートゾーン)」から教えるとよい。
水着ゾーンとは、「水着で覆われる場所」、そして「口」を示す。
人に見せても触らせてもいけない自分だけの大切な場所だと徹底して教えることが大事。
これを教えることによって、子どもは、”危険アンテナ”を立てられるようになる。
あなたの水着ゾーンを見たがったり、触りたがったりする人は、危険な人。
水着ゾーンを無理やり見せてきたり、触らせたりしようとする人も、危険な人。
と、危険アンテナがわかるようになってくる。
そして、年齢ごとに教えたい性教育の内容も変わってくる。
目指したい親子関係は?
「親子で、恋話(こいばな)ができる関係が理想。性教育をして性の話ができる親子関係を築いておくことで、子どもの異変に事前に気づき、トラブルになる前に防げるようになる。」