2020年8月19日、場所は、広島県福山市。
信号待ちをしていたトラックが突然爆発する事故があった。
爆発によって飛んだ破片で、周囲の車7台に傷がつき、近くのコンビニ2店の窓ガラスが割れる被害も出ている。
折れ曲がり原型をなくしたドア。
フロントガラスは跡形もなく、運転席の屋根部分もせり上がっている。
ドアのすぐそばには、サンダルやペットボトルなどが散乱している。
トラックを運転していた20代男性によると、
ライターを使ったら、突然爆発した。気付いたらドアや屋根が外れていた。
信号待ちの間、車内で上半身に冷却スプレーを使用し、ライターを着火後に、爆発が起きたという。
防災の専門家によると、
可燃性のガスが、狭い運転席の中に充満していたんだろうと思われる。日焼け止めや制汗スプレー缶は、可燃性ガスが使われている。ガスが車内に充満していると、エンジンのスイッチの火花とかライターの火で着火し爆発する。
とのこと。
冷却スプレーや日焼け止めスプレーは、可燃性で狭い空間での使用には注意が必要になる。
一方、この運転手の男性は、スプレーを使用した際、窓を開け換気を心掛けていたという。
では、なぜ爆発したのか?
(可燃性スプレーガスの)蒸気比重というのは、空気より重いんです。下の方にたまっていきますから。窓を開けても、なかなか(ガスは)表に出ないということですよね。
この事故で、運転手の男性は、顔に軽い火傷を負ったという。
男性が所属している会社では、熱中症対策で冷却スプレーを支給していたが、同様の事故防止を周知徹底を行ったということです。