熊本市交通局が、路面電車で始めたある試みが議論をよんでいる。
停留所にとまる路面電車。
片方の車両に続々と乗車する客は皆女性。
なんと、この路面電車、2両編成のうち半分の1両が「女性専用車両」になっている。
路面電車を運営するのは、熊本市交通局。
車内での女性への迷惑行為対策の一環として、混雑が予想される午前7時から9時までの上下線合わせて8便で、2020年9月14日から女性専用車両の試験運用を始めた。
なぜ導入することになったのか?
熊本市の中心街を走る2両編成の車両。
朝のラッシュ時には、乗車率が133%になるほど、欠かせない交通手段。
混雑の中で痴漢や盗撮といった迷惑行為が問題になっていて、市民から女性専用車両を導入してほしいという声が寄せられていた。
ある乗客の男性の話によると、
普段の男女比は5対5くらい。
では、今回の導入で、どうなったのか?
普通車両は、男性が8:女性が2 ぐらいの割合になっていた。
一方、女性専用車両では、間違って乗ってしまった男性がいたものの、ほとんどが女性だった。
しかし、今回のこの取り組みが意外な所から反響が広がっている。
9月1日に試験導入の発表をして以来、問い合わせの数が100件以上あり、その内の半数以上が県外からのクレームなのだという。
県外からのクレームでは・・・、
・男性差別につながる
・男性専用車両を作るべき
県内からは・・・、
・安心して乗れる
・女性が通勤しやすくなる
などの声があがっている。
熊本市は、2020年12月に導入の可否を判断するという。