時は1960年代・・・。
東京と神奈川の間を流れる多摩川周辺は、「多摩川梨」の名で知られ、
梨狩りに訪れる観光客でにぎわっていた。
一方、このころ、世間はミニスカートブームの真っただ中。
秋の味覚を目当てに、梨狩りには、ミニスカート姿の女性も。
実は、この女性たちが、キッカケで、皆さんもよく知る「あるモノ」が発明された。
それは、「レジ袋型ポリ袋」。
いったいどういうことか?
当時、ミニスカートを履いていた女性たちは、もう 一つ「あるモノ」を履いていた。
それは、「ストッキング」。
一方、このころ、梨狩りで使われていたのは、「竹かご」。
そのため、ストッキングが伝線する事件が続発。
うどんが1杯30円だった時代に、ストッキングは1足400円と超高級品。
それを台なしにする竹かごに、クレームが殺到。
そんな時、相談を受けた袋メーカーが目をつけたのが、「ポリエチレンの袋」。
上の方に2つ切れ込みを入れて、残った真ん中の部分に腕を通して、持ち運べるようにした。
この梨狩り用のポリ袋をもとに、その後レジ袋が誕生した。