「野球マンガ史上最強の”防御率No.1”投手ランキング」を発表していました。
防御率とは?
1試合投げたときに何点取られるかの数値。
(自責点x9回)/イニング数=防御率
【参考】 日本プロ野球 防御率
こちらは、現実世界の 日本プロ野球 防御率(通算記録)。
以下、有名野球マンガ50作品をピックアップし防御率ランキングを作成。
(※「ドカベン」「あぶさん」「野球狂の詩」など、水島新司作品は作者の意向により対象外)
第10位 桑本 聡(名門!第三野球部「1987年〜1993年【全31巻】」)
桜高校野球部の3軍に所属するピッチャー檜あすなろと、その仲間達の成長を描いた作品だが、ランクインしたのは、主人公あすなろではなく、ライバル校・銚子工業のエース 桑本。190cmの高身長から繰り出される160キロ超えの速球を武器に、高校時代の防御率1.02。
さらにプロに入ってもルーキーながら、日本シリーズを1人で4連投し4連勝と驚異の活躍を続け、高校からプロまでの通算イニング数は、表記のあったもので、140回と2/3。自責点は22で防御率1.41。
第9位 江崎 直人(やったろうじゃん!!「1991年〜1996年【全19巻】」)
かつて甲子園の優勝投手だった主人公が、高校野球部の監督となり、再び甲子園を目指すこちらの作品。
1年からエースを務めた江崎は、2年、夏の甲子園で、全試合完封勝利という偉業を成し遂げ、防御率1.09。
第8位 相羽 一八(エース!「1990年〜1991年【全9巻】」)
少年野球を舞台にしたこちらの作品。地区大会準決勝では、延長14回を2日連続で行い、計28イニングを投げぬくも、失点は2点。防御率0.94。
第7位 国見 比呂(H2「1992年〜1999年【全34巻】」)
150キロを超える速球と多彩な変化球を持つこの作品の主人公。
3年 夏の甲子園では1点も取られることなく、中学、高校で288回と2/3を投げ、自責点は29、防御率0.90。
第6位 上杉 達也(タッチ「1981年〜1986年【全26巻】」)
地区予選が主な登板試合ではあるものの、92イニングを投げ、自責点9で、防御率0.88。
第5位 成宮 鳴(ダイヤのA「2006年〜続刊中【第1部:全47巻 / 第2部:既刊23巻】」)
主人公のライバル校、稲城実業のエース・成宮。
現在も続刊中のため、今後記録を伸ばす可能性もあるが、現時点で、防御率0.79。
ちなみに、主人公・沢村栄純の防御率は2.34。
第4位 広田 勝利(H2「1992年〜1999年【全34巻】」)
強豪・栄京学園で1年次からエースで4番を務め、春の選抜甲子園でも見事優勝。
高校2年間での自責点は、何と、たったの3点。防御率0.49。
第3位 星 飛雄馬(巨人の星「1966年〜1971年【全19巻】」)
幼い頃から父親のスパルタ野球教育を受け、高校では甲子園決勝で花形満に打たれるまで無失点。
プロに入ると3種類の魔球大リーグボールを発明し、その無敵っぷりもエスカレート。
そして、何と、幼少期からプロに至るまで、取られた点数はたったの12点、防御率0.45。
ちなみに、右投手として復帰した「新巨人の星」では、プロ3年間で自責点9。防御率0.75。
第2位 立花 投馬(MIX「2012年〜現在休載中【既刊16巻】」)
その舞台は、「タッチ」から30年後の明青学園。義理の兄・走一郎とバッテリーを組んだ主人公・投馬の中学、高校での防御率は0.33。
第1位 上杉 和也(タッチ「1981年〜1986年【全26巻】」)
1年生エースとして出場した地区大会準決勝までの5試合で、取られた点数は1点のみ。
しかし、決勝当日の朝、不慮の事故で帰らぬ人となってしまったため、高校1年夏までの記録が生涯の記録となり、防御率0.17。
あだち充作品は、5つもランクインしていることから、投手にあまり失点させないことがわかった。
以下は、番外編。
番外編1 谷口 タカオ(キャプテン「1972年〜1979年【全26巻】、プレイボール「1973年〜1978年【全22巻】」)
「キャプテン」と「プレイボール」2作品の主人公・谷口 タカオ。
三塁手兼投手と、ピッチャー専門ではないこともあり、1試合で19失点の大敗も経験。
その結果、中学・高校を通じての防御率3.71。
番外編2 山下 たろー(県立海空高校野球部員山下たろーくん「1986年〜1990年【全21巻】」)
技術より精神の泥臭いスタイルで、いつも勝負はギリギリ。
登板して点を取られなかった試合は1試合のみで、防御率4.68。