「高級カーシェア」破産で投資トラブル!という話:とくダネ【2020/10/22】

昨日(2020/10/21)、埼玉県内の某所には、高級車がすし詰め状態になっていた。


その数、高級車が200台以上。

実は今、この高級車を巡ってトラブルが起きている。

被害を訴える車のオーナーAさん(20代会社員)の怒りの矛先は、高級車を使ってカーシェアリングを行っていた会社。

ベンツやアウディなどの高級車が、1日6800円から、1カ月では8万9800円から借りられるというもので、

Aさんは、このカーシェア用の高級車に投資を行っていたという。

Aさんによると、

高級外車をレンタルするようなサービスをやってますと、月々かかってくる車代、駐車場代、そして保険代金、あとは自動車税、お客さまに対してオーナーさまに対して 一円も負担させることはないですと・・・。

とのこと。

2019年4月、Aさんは、友人からの紹介でこの投資話を持ちかけられたという。

その仕組みは、ローンを組んで高級車を購入し、その車を高級車カーシェア会社に預けるというもの。

カーシェア会社は、利用者に車を貸し出し、その料金の中から、オーナーに報酬が支払われる。さらに、車のローンの支払額と同額が、毎月カーシェア会社からオーナーに振り込まれる。実質負担ゼロで利益が得られるというもの。

Aさんの場合は・・・、

560万円の車を購入。毎月ローン代8万7000円を支払うが、同じ額が会社側から振り込まれていた。契約時には34万円の報酬を受け取っていた。

しかし・・・、2020年の8月から支払いが滞りはじめ、カーシェア会社からは、10月9日にまとめて振り込むとメールが届いた。

そして、その支払予定日の前日、

事業を継続することは困難と判断し、破産手続きを含めて法的手続に入るべく、各種の整理をしていく予定です。

と、突然破産するとメールが送られてきた。

その後、会社との連絡は取れなくなり、Aさんの手元にはローンだけが残った。

ローンだけが残る

別の30代の会社員Bさんも、2020年7月に500万円のローンを組んでオーナーになり、契約時には50万円を受け取り、その後も毎日1万円の報酬が支払われる予定だったが、報酬とローンの代金が支払われたのは2回だけだった。

調べてみると、彼らのようなオーナーは、600から700人ほどいて、中には、車2台で1000万円を超えるローンを組んだ人もいるという。

先ほどの車がたくさん置いてあった駐車場には、

せめて、自分の車だけでも取り戻したいと、探すオーナーたちの姿が何人か見られた。

被害を訴える人は何ができるのか?