昔々、ある所に、徳川家康の養女で「小松姫」という美しいお姫様がおりました。
ある日、独身の武将たちが集められ、家康が小松姫にこう言いました。
「お前の好きな結婚相手を選びなさい」
武将たちの前に立った小松姫は、武将の「まげ」を鷲掴み。
1人1人まげを強く握りしめていき、
素敵なお婿さんを選びましたとさ、めでたし、めでたし(※諸説あります)
なぜ、小松姫は結婚相手を選ぶために、まげを握ったのか?
時の大権力者、徳川家康の養女だった小松姫。
当然、集められた武将たちも、怖気づいていました。
そんな中、小松姫は、武士にとって屈辱的な「まげ」を握るという行為に対して、毅然とした態度が取れる人物を探したといわれている。
小松姫がまげを握った時、真田信之という武将1人だけ鉄扇で手を払ったという。
その毅然とした態度に小松姫は心惹かれた。
自分に対しても、毅然とした態度を取った真田信之を生涯の伴侶として選んだ小松姫。
そんな信之は、上田藩藩主を務めるまで出世し、真田家は現代まで続く名家となっていった。