日本国内のスマホ利用率は、13歳から69歳で91%、
20・30代では、98%という調査結果もある。
そんな中、勉強中や仕事中などに、ついついスマホを手にとって触ってしまう人も多い。
これは、一体なぜか?
それは、人間の脳は、新しい情報に触れると、ドーパミンという快楽を感じる物質が放出されるから。
スマホを使うたびに、メールやニュースなど、新しい情報が入ってきてドーパミンが出るので、本能的にスマホを手にしてしまう。
さらに、「いいね」がついている「かもしれない」という不確かな状況の方がドーパミンはより多く放出される。
勉強中や仕事中など、スマホを常に手元に置いている人も多い。
実は、スマホが手元にあるだけで、脳にある影響が出るという。
テキサス大学の研究チームがある実験を行った。
まず、3つのグループを作る。
・Aのグループは、スマホの画面を下にして机の上に置く。
・Bのグループは、スマホをポケットの中に入れる。
・Cのグループは、スマホを隣の部屋に置く。
いずれのグループも、スマホはサイレントモードに設定し、集中力を必要とするテストを行った。
すると、一番成績が悪かったのは、Aのスマホを机の上に置いたグループ。
一方、一番成績が良かったのは、Cのスマホを隣の部屋に置いたグループ。
これは、一体なぜか?
ドーパミンを放出してくれるスマホの存在を脳は無意識のレベルで感知し、スマホを無視しなきゃと、脳の多くのエネルギーを使ってしまうので、本来の集中力を発揮できない。
さらに、ブリティッシュコロンビア大学の研究では、
食事の時に、スマホをテーブルの上に置くだけで、会話に集中できなくなり、ディナータイムが楽しくなくなるという研究結果もあった。
スマホ依存度チェック
以下のチェック項目で、あなたに当てはまるものはどれ?
3個以上で要注意。5個以上はかなり危険な状態だという。
では、スマホの使用時間を減らすにはどうしたらよいか?
そんな時は、スマホの画面を白黒にするとよい。
あまり魅力的ではない白黒の画面にすることで、スマホを見る時間が減るという。
iPhone で白黒画面にする場合の設定方法はこちら。
「ホーム画面」 → 「設定」
→ 「アクセシビリティ」 → 「画面表示とテキストサイズ」
→ 「カラーフィルタ」を「オン」にして、「グレースケール」を選ぶ。
見た目は白黒になるが、元はカラーなので、画面をキャプチャするとカラー保存される。