イギリスやカナダに生息する「カオジロガン」という鳥。
生まれたばかりのカオジロガンの赤ちゃんは、孵化してすぐ、24時間後には、厳しいシチュエーションに直面する。
生まれたのは、高さ100mの崖の上。
そこには、食べられるエサはない。
そして、カオジロガンは、親鳥がヒナにエサを与える習性がない。
つまり、ヒナが自分でエサを取りにいかないといけない。
そこで、生まれたばかりで、崖から落下する。
途中、崖の壁面に当たることもある。
しかし、カオジロガンのヒナは身体の大きさに対して非常に軽いため、羽毛のようにゆっくり落下。
高さ100mから落ちても大丈夫なようになっている。
わざわざそんなに高い所に、巣を作らなければいいのではないか?
しかし、低い所に巣を作ってキツネなどの天敵に狙われる方が、死にやすいという。
そのため、彼らにとっては、崖から飛び降りることは、生き抜くために理にかなった行動なのかもしれない。