2021年の春、いくつかの商品の値段が上がる。
そんな中、電気料金も値上がりする。
関西電力の場合、5月から年間約1200円値上がりする。
そもそも電気料金は、電力会社から電気が供給されて、その分の料金を払っているという印象がある。
しかし、実は、これに加えて、電気料金を考える上で重要になるのが「再生可能エネルギー」企業の存在。
これは、風力や太陽光などで電気を作っている企業。
この企業の作った電気を、電力会社が買い取らなければいけないという義務が法律で決められている。
国としても、脱炭素で、もっと環境に優しいエネルギーをということで、再エネを促進したいという狙いがある。
ただ、電気を買い取るということは、電力会社からすると、どこかで帳尻合わせをしないといけない。
その分のコストを、各家庭が支払う電気料金に上乗せしていくという流れになっている。
すると、再エネ普及で電気量が多くなり、参入する企業も増える。
すると、電力会社のコストもさらに増える。
結果、家庭へのしわ寄せも増える。
現在、この電力会社の電気買い取りの義務化は、2032年までとなっている。
10年後には、年間5000円の値上がりも想定される。