日本では夫婦別姓が認められていない!という話:池上彰のニュースそうだったのか!【2021/11/13】

日本で、夫婦別姓が認められていないのは、なぜなのか?

日本では、ほとんどの女性が結婚した時に姓を変えている。

世界からは、これは差別だと批判されることもある。

日本国内でも「夫婦別姓を導入しよう」という声もあるが、なぜ選べるようにしないのか?

実は、別姓を選択できる制度の導入に慎重な議員が集まってグループまで作っている。

それが、「婚姻前の氏の通称使用 拡大・周知を促進する議員連盟」。

結婚をして姓が変わるのが嫌だという人がいるのなら、結婚前の通称をそのまま使えばいいじゃないか

つまり、戸籍は一緒にしなければいけないが、旧姓を幅広く使える社会にする。わざわざ夫婦別姓にする必要はない。

という議員連盟。

さらに、夫婦別姓に反対する人たちからは、こんな意見もある。

「家族の 一体感がなくなる」「家族の絆が壊れる」

「子どもが生まれた場合、どちらかの姓になるので、片方の親と同じ姓にならないから、家族がバラバラになったり、どちらの姓にするのかを夫婦でもめた場合、裁判所で争うことになり、結婚しない男女が増えるかもしれない」

など。

では、夫婦別姓の国では、子どもの姓をどう決めているのか?

例えば、結婚する前にあらかじめ、どちらか選ぶ。あるいは、子どもが生まれてからそれを決める。

きょうだいの場合、上の子は父親の姓、下の子は母親の姓にする、などが認められていたりする。

また、どっちにするかではなく、結合してしまう「結合姓」の場合もある。

例えば、スミスとブラウンであれば、「スミスブラウン」の姓にするなど。

ちなみに、フランスでは、どっちの姓を先にするか問題となった場合、

アルファベット順の結合性にする決まりになっている。