ペットボトルのビールが無かった理由:がっちりマンデー【2021/11/28】

スーパーやコンビニなどで、よく見かけるペットボトル飲料。

しかし、ビールのペットボトルは見かけない。

これは、なぜなのか?

その理由は、空気中の酸素がボトルの中に入って、ビールを酸化劣化させてしまうから。

一般的なペットボトルには、目に見えない小さな穴が空いているので、微量の空気が入ってしまう。

これは、お茶や水などなら、問題がないレベルだが、

ビールは空気に触れると、味が大きく変わってしまう。

そのため、ビールをペットボトルに入れられなかった。

そこで、キリンホールディングス(株)の技術開発の人は、考えた。

機械にペットボトルを入れて、炭化水素の原料ガスを入れる。
その状態で、高周波電力という電圧をかけると、ペットボトルの上に炭素膜が堆積していく。

難しいので、ざっくり言うと、

ペットボトルの中に、炭化水素ガスを入れて、

ちょうどいいくらいの電気を流すと、

中に、うっすら炭素の膜が出来る。

これで、外から空気が入らないので、

中にビールを入れられる。

ビールサーバーに使われている「ステンレス樽」よりも軽く、スペースもとらないので、

飲食店などで、導入されはじめている。