スーパーやコンビニなどで、よく見かけるペットボトル飲料。
しかし、ビールのペットボトルは見かけない。
これは、なぜなのか?
その理由は、空気中の酸素がボトルの中に入って、ビールを酸化劣化させてしまうから。
一般的なペットボトルには、目に見えない小さな穴が空いているので、微量の空気が入ってしまう。
これは、お茶や水などなら、問題がないレベルだが、
ビールは空気に触れると、味が大きく変わってしまう。
そのため、ビールをペットボトルに入れられなかった。
そこで、キリンホールディングス(株)の技術開発の人は、考えた。
機械にペットボトルを入れて、炭化水素の原料ガスを入れる。
その状態で、高周波電力という電圧をかけると、ペットボトルの上に炭素膜が堆積していく。
難しいので、ざっくり言うと、
ペットボトルの中に、炭化水素ガスを入れて、
ちょうどいいくらいの電気を流すと、
中に、うっすら炭素の膜が出来る。
これで、外から空気が入らないので、
中にビールを入れられる。
ビールサーバーに使われている「ステンレス樽」よりも軽く、スペースもとらないので、
飲食店などで、導入されはじめている。