ハンドソープの液体と泡では何が違う?という話がありました。
これについて、色々な容器を製造・販売している会社の永田亮一さんが説明していました。
液体が出るハンドソープと泡が出るハンドソープ。
一番の違いは、容器の中に網がついているかどうか。
まず、液体が出るタイプ。
一度も使ってない製品状態の時、最初に、ポンプには空気が入っている。
これを押すと、ノズルから空気が押し出され、
手を離すと、注射器と同じような仕組みで、せっけん液が吸い上げられる。
そして、もう一度押すと、液体が押し出される仕組みになっている。
次に、泡が出るタイプ。
こちらも、基本的な構造は、液体が出るタイプと一緒。
違いは、ノズルの中のこの部分。
ここに、液体をきめ細かな泡に変える網がついている。
直径、約7mmのこの部品を拡大してみると、
確かに網状になっている。
1つの網目は、約0.08mm、
では、なぜ網があると泡ができるのか?
この網目を通る時に、せっけん液の膜ができる。
泡が出るタイプのポンプには、空気を取り込んで送り出す「空気室」というものがあり、
ポンプを押すと、下から、せっけん液と空気が上がってきて、膜がふくらむ。
そして、網目を離れると、きめ細かな泡になる。
言ってみれば、この網で、小さなシャボン玉をたくさん作っているようなもの。
もっとわかりやすく説明してみる。
ペットボトルの底を切り抜いて、大きな網をかぶせた物を用意する。
この網に、せっけん液をつける。
そこに、空気を送ると、こんな感じになる。