なぜウンチはブラウンなのか?:チコちゃんに叱られる!【2023/10/06】

なぜウンチはブラウンなのか?という話がありました。


これについて、川本徹 先生(消化器専門医)が説明していました。

そもそも、ウンチは食べ物の白い食物繊維を中心につくられているので、それがそのまま出ると白っぽい色のはず。

そんなウンチを、実は、血液の中の赤い成分が回り回ってあの色に染めている。

私たちの血液の中には、酸素を運ぶ役割を持つ赤血球という赤い成分がある。

赤血球は、つくられてから約120日間、体の中で役割を果たした後、最終的に脾臓(ひぞう)で、バラバラに分解される。

赤血球が分解されると、

ヘモグロビンという赤いタンパク質が残り、

その一部は、最終的にウンチの中に混ぜられ、体の外に捨てられる。

つまり、このまま何も起こらなければ、ウンチの色は赤くなる。

赤血球が分解されて残ったヘモグロビンの一部は、

脾臓でビリルビンという黄色い物質に変化し、

肝臓に移動していく。

このビリルビンは、増えすぎると、体が黄色くなる黄疸(おうだん)などの病気の原因にもなるため、ウンチと一緒に外に出す必要がある。

つまり、このままだとウンチは黄色くなる。

肝臓に送られたビリルビンは、胆汁という消化液に混ぜられ、十二指腸に送られる。

この十二指腸の中で、ビリルビンは、胃を通ってきた食べ物と合流。

そして、この食べ物たちは、そのまま、小腸、大腸を通り、消化・吸収されていく。

この時、ビリルビンも、乳酸菌やビフィズス菌といった腸内細菌の力によって、最終的に「ステルコビリン」という物質へと変化する。

このステルコビリンの色こそが、ウンチの色でもあるブラウン。