日本チームが初参加した、ワールドヒューマンパワードスピードチャレンジ 2016。
前編からの続き。
大会4日目まで公式記録なし、残り2日。
この時点で、スピードでは、非公式ながら6位の順位にいる日本チーム。
小森「(4日目の走りで)中間地点で、とっくにトップギアに入ってましたから」と、自転車担当の池上に話した。
ペダルのトップギアには、「15の歯」をつけていたが、これでは上位を狙えないと気がついた。
小森から「11の歯」をつけることを提案される。
しかし、歯の数を少なくすると、最高速度が上がると同時に、ペダルをこぐのに、今より強い力が必要になる。
そこで、池上は、ギアを5段から7段に増やすことによって、ライダーへの急激な負担を減らすことにした。
大会5日目
最後の200mの計測区間の最後には、通過した時間が表示される。
通過タイムが6秒を超えれば120km/h超えとなる。
この日の日本チーム、中間中間地点では、106km/hを記録、4日目の時より1キロ速い。
通過タイムは5.58。128.85km/hの記録を出した。
風もなく、公式記録として認定された。そして一気に2位に浮上した。
この時、追加したトップギアは使っていなかったという。
大会6日目(最終日)
前日の走りを研究して、スパートをかける開始位置を100〜150mほど早めた。
1本目のスタートは、自転車が倒れて失敗。
2本目のスタートは成功!
この日の日本チーム、中間地点では、107km/hを記録、前日より1キロ速い。
スパートを早めたことが功を奏し、トップギアも使えた日本、記録はいかに!?
結果は、82.03マイル、132.01km/hの記録を出した。
カナダの出した世界記録の142.04km/hには及ばなかったが、見事、第2位の座に輝いた。
↓こちらの帽子は、時速80マイルを超えたチームだけがもらえる帽子。
知識も経験もゼロから、たった10ヶ月の初参加で、世界2位まで輝いた日本は素晴らしかった。