関西弁の謎を紹介していました。
「あなた」のことを「じぶん」というのはナゼ?
・自分さー、LINE返すの遅くない?
・自分に言われたくないわー
・よ〜言うわ自分
相手のことなのにじぶんと言うことがあるのはナゼ?
「君」とか「あなた」とか言うのが照れくさい時に、「自分」と言ったら自分自身のことを言っているようで相手をさしている。
同じような言葉に「ワレ」「おのれ」「てまえ」というのがあるが、この表現は相手を見下している。「自分」の場合は相手を見下していない。
自分という言葉は親しみを持って広がっていった。
「えらい」の意味が多いのはナゼ?
東京では「賢い」「立派」という意味で「えらい」を使う。
関西では、
・階段を登った時に言う「えらい」→ しんどい・疲れた
・「えらいこっちゃ」→ 大変や
・「えらい上手い」 → びっくりするくらい上手い
↓会話の例、
「えらい(めっちゃ)暑いわー」
「えらいこっちゃ(大変やな)」
「えらいなぁー(しんどいなぁ)」
同じ言葉なのに関西だけ意味が多いのはナゼ?
東京は歴史から言うと江戸時代は武士の社会でした。武士はしゃべらない方が良いと教育されてきた。
その江戸の武士社会が残り、様々な地方から人が集まるので、1つの言葉にたくさん意味を持たせないようにしている。
関西は言葉や会話を楽しむ風土がある。1つの言葉を1つの意味だけに閉じ込めるのではなく、ちょっと意味をずらしながら広げていく。
「疲れた」「すごい」に広げていくのが関西人の楽しみ。
数え歌
関西で、ダントツで有名な数え歌は↓こちら。
・いち〜に〜さんまのしっぽ〜ゴリラの息子〜菜っぱ〜葉っぱ〜腐った豆腐♪
中には、これで終わらず続きのあるバージョンも。
・豆腐は白い、白いはオバケ、オバケは消える、消えるは電気、電気は光る、光るは親父のハゲ頭
・豆腐は白い、白いはウサギ、ウサギは跳ねる、跳ねるはカエル、カエルは緑、緑はキュウリ、キュウリは長い、長いは廊下、廊下はすべる、すべるは親父のハゲ頭
・豆腐は白い、白いはウサギ、ウサギは跳ねる、跳ねるはカエル、カエルは緑、緑は葉っぱ、葉っぱは揺れる、揺れるは地震、地震はこわい、こわいはオバケ、オバケは消える、消えるは電気、電気は光る、光るは親父のハゲ頭
・豆腐はくさい、くさいはオナラ、オナラは消える、消えるは電気、電気は光る、光るは親父のハゲ頭ピカー
・豆腐は白い、白いはウサギ、ウサギは跳ねる、跳ねるはカエル、カエルは青い、青いは柳、柳は揺れる、揺れるは幽霊、幽霊は消える、消えるは電気、電気は光る、光るは親父のハゲ頭
バリエーションは多いが、いずれにしても、最後は「親父のハゲ頭」に落ち着く。
ハゲの数え歌
1つ、左にハゲがある
2つ、不思議にハゲがある
3つ、右にもハゲがある
4つ、横にもハゲがある
5つ、いつでもハゲがある
6つ、昔もハゲがある
7つ、ななめにハゲがある
8つ、やっぱりハゲがある
9つ、ここにもハゲがある
10で、とうとうハゲちゃびん