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スゴいぜ植物!種のサバイバル術:ビーバップハイヒール【2018/04/05】

普段、気にもとめない植物の「」。

この種には、自ら動けない植物にとって、驚きの生存戦略があるそうです。

スイカ

他の植物には、種が真ん中にあるのに対して、スイカの種は実全体にバラバラに散らばっている

スイカの原産地は、アフリカ中部の砂漠地帯。

過酷な環境のため、生き物はほとんど存在しない。

そんな状況の中、スイカは、数少ない動物に確実に食べを運んでもらうために、種の位置をバラバラに配置した。

動物がスイカの実を食べようとすると、どうしても種を飲み込んでしまう。

さらに、スイカの種は硬いガラス質に覆われているため、胃や腸で消化しにくく、排出に時間がかかる。

これは、少しでも遠くに運んでもらうためのスイカの戦略。

スイカの種を食べた動物は、食べた場所とは違う場所で糞をする。

そうすることで、スイカは原産地である砂漠を脱出。

広大な範囲で子孫を残すことに成功した。

ちなみに、スイカは真ん中にいけばいくほど甘くなっている。

これは、動物にすべての種を食べてもらうための戦略である。

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雑草

雑草の下にあるのが、「シードバンク」と呼ばれる種の集団。

雑草が抜かれると、その間に日光が差し込み、シードバンクが目覚めて新たな雑草が生えてくる。

そのため、抜いても抜いても雑草は無くならない。

ヒマワリ

白黒の模様が特徴のヒマワリの種だと思っているのは、実は種の「」で、本当の種はその中にある。

この殻が縞模様の理由は、目立たせてネズミに見つけてもらうため。

ヒマワリの種が大好物のネズミは、冬に備えて種を地面に埋めて蓄えるのだが、

全てを食べつくすことなく、うっかり埋めたことを忘れてしまうことがある。

その忘れられた種が発芽することで、ヒマワリは生息範囲を広げていく。

花の中央にギッシリと詰まったヒマワリの種。

これはただ単に密集しているわけではない。

ひまわりの種の配列は、数学の世界、最も効率的な並び方(フィボナッチ数列)とされている。

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限られた場所に1つでも多く最大限の種を付けることで、子孫を残す可能性が高くしている。

コーヒー

コーヒーの元となる「コーヒー豆」。

これは、アカネ科のコーヒーノキの種。

コーヒーは動物に食べられることで、生存範囲を広げる。

ほ乳類などの歯のある動物は、種を噛み砕いてしまうため、実を丸呑みする鳥だけに食べさせる戦略をとった。

その結果、コーヒーの種が身につけたものが毒性物質の「カフェイン」。

ほ乳類は、カフェインを嫌うため、コーヒーの木の実を避ける。

しかし、鳥類はカフェインの毒性物質を感じないため、鳥だけが実を食べ種子をあらゆる場所へ運んでくれる。

ちなみに、コーヒーの木の実が赤いのも鳥が最も識別しやすい色だからなのです。

落花生

豆の仲間の「落花生」。

他のマメ科の植物は、地上に実がなるが、落花生だけは地上にはならず、地下に実が育つ。

ラッカセイの原産地は、アンデス山脈(南アメリカ)付近の乾燥地帯。

そこには時々、豪雨が降り、濁流となって土壌をえぐり出す。

土の中の落花生は、この濁流に乗り、種をばらまいていく。

落花生の殻はそのために、水に流れやすい形になっている。

ユーカリ

コアラの大好物「ユーカリ」。

実は、オーストラリアの森林の3/4を占めている。

ユーカリはなぜそこまで一人勝ちできたのか?

それは種をばらまく瞬間にありました。

それが「山火事」。

ユーカリの葉は、自ら「テルペン」という引火性の物質を放出し、山火事を引き起こす。

そして、他の植物を全て焼き尽くす。

一方、ユーカリの種は、火事の高熱や煙にさらされて発芽が促進される。

その結果、山火事終了と同時に発芽し、他の植物に邪魔されることなく、地上を独占することができる。

キウイフルーツ

私たちがよく食べる「キウイフルーツ」。

甘い香りでサルをおびき寄せ、その実を食べてもらうことで、種をばらまいている。

しかし、一匹の同じサルにだけ食べられたのでは、同じ場所にしか種は移動できない。

できるだけ、たくさんのサルに食べてもらうため、キウイがとった戦略は、サルの舌を溶かすこと。

キウイの実には、「タンパク質分解酵素」が含まれていて、食べ過ぎると舌の表面が溶けてしまう。

その結果、サルは一度に少しの量しか食べられない。

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