大阪・梅田から北に3kmほど離れた場所にある「新大阪駅」。
新幹線や在来線が行き交う「関西の玄関口」ですが、駅周辺に大型の商業施設はなく、人通りは多くありません。
オフィスやホテルはあるものの、賑わいに溢れた街という印象はあまりないようです。
街としては、イマイチ存在感が薄い新大阪ですが、
今後は、おおさか東線、なにわ筋線、リニア新幹線、北陸新幹線、阪急・新大阪連絡線など、
様々な路線が乗り入れる構想があり、さらに利用者が増えることは確実な状況です。
そこで、大阪市は、新大阪を梅田のような賑わいのある街に変えていこうという計画を立てています。
しかし、そこには高い壁がありました。
新大阪駅の周辺を見渡すと、一番高いビルでも101mの高さしかありません。
200m近い超高層ビルが立ち並ぶ梅田エリアと比べて、新大阪駅エリアにそこまで高い建物はないのです。
その理由は、上空を飛ぶ飛行機。
新大阪エリアは、伊丹空港に着陸する飛行機の進入路にあたります。
通り道にあたるエリアには、厳しい建物の高さ規制がありますが、新大阪駅の周辺はまさにそのド真ん中。
空港にも近いことから、これまで高さ100mほどのビルしか建てることができませんでした。
大阪市は、この高さ規制緩和などで、建て替えなどの再開発が進むことを期待しています。